ホネマァクの微生物モデリング

ホネマァク微生物モデリングとミジンコ研究ブログです。

ミジンコ分類資料を探すー研究者向け

 

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ミジンコは世界で111種いて国内だと48種みたいだけど、それは完全に外径形状は全く違う種類の事?例えばノロとオカメくらい。何処かでその111種まとめてある文献や資料見られないかな?

 

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ミジンコ(Daphnia)の種の分類については、形態的な特徴やDNA解析に基づいて種が区別されています。種ごとの外見の違いはある程度顕著ですが、たとえば「ノロ」と「オカメ」ほど劇的な形態差があるかは種によります。中には、形態的には微細な違いしかないものの、生殖隔離や生態的特徴で区別されるものもあります。


ミジンコの種の違い

1. 完全に外見が異なる場合

• 明確に異なる殻の形状、トゲの有無、体長の違いなど。

• 例: Daphnia magna(大型)とDaphnia pulex(中型)は外見の違いが比較的分かりやすい。

2. 微細な違いで区別される場合

• 例えば、殻の細かい模様や体毛の形状、触角の形などが種の違いとして挙げられる場合があります。これらは顕微鏡での観察やDNA解析が必要になることがあります。

種に関する文献や資料


以下のリソースで111種の詳細情報を探せる可能性があります:

1. 学術論文データベース

Google Scholarで「Daphnia species diversity」「Daphnia taxonomy」といったキーワードで検索。

• 特に、地域ごとの種多様性に関する論文が見つかる可能性があります。

2. 世界的なデータベース

• WoRMS (World Register of Marine Species): 淡水種も一部カバーされています。

• Global Biodiversity Information Facility (GBIF): 世界中の生物種データベースで、分布情報や文献が参照可能。

3. 国内の文献

• 日本では国立環境研究所や日本プランクトン学会の資料が参考になります。

• 書籍: 「日本動物大百科」や「プランクトンガイドブック」には国内のミジンコ種について解説があります。

4. 専門図鑑

• 「Daphnia: Development and Genetics of Model Organism」などの専門書には、種ごとの特徴が詳細に記載されていることがあります。


必要であれば、具体的な資料をさらに探すこともできますので、詳細をご希望であればお知らせください!

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簡易的に絵で確認するところある?

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ミジンコの種類を簡易的なイラストで確認できるウェブサイトがあります。以下にいくつかご紹介します。

1. スモールズー: このサイトでは、ミジンコの種類や特徴をイラスト付きで紹介しています。 

2. 戸田市公式サイト: 「水の中の小さな生き物(プランクトン)の解説」ページで、ミジンコやケンミジンコなどのイラストと説明が掲載されています。 

3. 四日市大学生物学研究所 プランクトン図鑑: さまざまなプランクトンのイラストや写真が掲載されており、ミジンコの仲間も含まれています。 


これらのサイトで、ミジンコの種類や形態の違いをイラストで確認することができます。


また、より詳細な情報やイラストをお求めの場合は、以下の書籍も参考になります。


日本産ミジンコ図鑑

田中正明氏と牧田直子氏による、日本国内のミジンコ類を網羅した図鑑です。各種の特徴や生態が詳しく解説されています。 小・中学生のためのプランクトン図鑑

小・中学生向けに作成されたプランクトン図鑑で、ミジンコを含むさまざまなプランクトンのイラストや説明が掲載されています。 ミジンコのなかま

ミジンコの仲間たちの特徴や分類について、イラスト付きで解説された資料です。 これらのリソースを活用して、ミジンコの多様な種類や形態を学んでみてください。

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いやこんな簡単な物じゃなくて

日本産ミジンコ図鑑以上のレベルの外国種

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日本産ミジンコ図鑑以上のレベルで、海外のミジンコ(Daphnia)種に関する詳細な情報や図版をお探しですね。以下のリソースをご紹介します。


1. Taxonomic Atlas of the Water Fleas, “Cladocera” (Class Crustacea)

 

このアトラスは、クラドセラ(ミジンコ類)の種を正確に同定するための詳細な写真や解説を提供しています。特に、北米の種に焦点を当てていますが、他の地域の種も含まれています。無料で閲覧可能です。

• Taxonomic Atlas of the Water Fleas


2. Daphnia Histology Reference Atlas (DaHRA)


このウェブベースのアトラスは、モデル生物として広く研究されているDaphnia magnaの解剖学的構造を詳細に示しています。組織学的な視点からの情報が豊富で、研究者にとって有用なリソースです。

• Daphnia Histology Reference Atlas


3. List of Daphnia species


英語版のウィキペディアには、既知のDaphnia種の一覧が掲載されています。各種の基本情報や分類学的な位置づけを確認するのに役立ちます。

• List of Daphnia species


4. Atlas of Living Australia


オーストラリアの生物多様性データベースで、Daphnia属の種に関する情報や分布、画像などが提供されています。オーストラリアに生息する種に焦点を当てていますが、一般的な情報も得られます。

• Daphnia | Atlas of Living Australia


これらのリソースを活用することで、海外のミジンコ種に関する詳細な情報や図版を得ることができます。特に、Taxonomic AtlasやDaHRAは専門的な内容を含んでおり、研究や詳細な学習に適しています。


また、学術論文や専門書籍を通じて、特定の地域や種に関する詳細な情報を入手することもおすすめします。例えば、以下の書籍はミジンコの生態や分類に関する深い知識を提供しています。


Daphnia: Development of a Model Organism

この書籍は、ミジンコをモデル生物として、その発生、生理、生態に関する包括的な情報を提供しています。研究者や学生にとって貴重なリソースです。Ecology, Epidemiology, and Evolution of Parasitism in Daphnia

ミジンコに寄生する生物との相互作用や、その生態学的・進化的側面について詳しく解説しています。寄生学や生態学の視点からミジンコを理解するのに役立ちます。The Biology of Cladocera

クラドセラ(ミジンコ類)の生物学的特徴、分類、進化について詳細にまとめられた専門書です。ミジンコ研究の基礎から応用まで幅広くカバーしています。これらの書籍は、オンライン書店や大学の図書館で入手可能です。さらに深い知識を求める際に参考にしてみてください。

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ミツクリミジンコの発見者と連絡先分かる?

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ミツクリミジンコ(Daphnia mitsukuri)は、1896年に東京帝国大学教授の石川千代松博士によって採取され、新種として記載されました。その後、長らく再発見されていませんでしたが、2018年に東北大学大学院生命科学研究科の占部城太郎教授の研究チームが約120年ぶりに再発見しました。


占部教授の連絡先は以下のとおりです。

• 所属: 東北大学大学院生命科学研究科

• 役職: 教授

• 電話番号: 022-795-6681

• メールアドレス: urabe*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)


なお、ミツクリミジンコの再発見に関する詳細な情報は、東北大学の公式プレスリリースで確認できます。


また、研究チームの一員であった丸岡奈津美氏は、現在、宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センターに所属しています。連絡先については、宇都宮大学の公式ウェブサイトや研究者総覧などで確認することをおすすめします。

• 所属: 宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センター

• 役職: 特別研究員PD


これらの情報を参考に、ミツクリミジンコの研究者と連絡を取ることが可能です。